2016年7月10日 星期日

20160710 (日) 非


昨日のラジオで、リュート奏者の方がゲストで
色々と面白い話をされていた。
古来、石造りの建物が多いヨーロッパでは、
大音量の楽器だと反響しまくってうるさするぎるので、
音量は小さくても繊細な表現のリュートが重宝されたそうだ。
きっと、天国のような音だったに違いない。
貴族の為のサロンミュージックの作曲者と演奏家がいて、のちに庶民の戯れ歌へと伝播していった。
その後、大きなホールで大人数のオーケストラ編成の演奏を
たくさんの人達に聞かせる
興行という商売が成り立つようになると、
音量の小さなリュートの需要は減り、
遂には途絶えてしまったらしい。
きっとそのころも、
音楽家と彼らを雇う興行主との間の様々なやりとりや、
興行関連商品、飲食店の出店、広告媒体業や楽器屋など
あれこれいろんな職業が発生したのだろう。
複雑な構造の金管楽器が生まれた背景には、
より大きく明瞭な音程の楽器をというニーズがあり、
その当時の鉱石発掘技術と輸送機関の発展、
鉱石の鋳造加工技術の進化という下地があったからに違いないだろう。
楽器や音楽も単体で偶発的に生まれたのではなく、
その当時のさまざまな時代背景があってのものだと仮定するならば、近代の電子音楽もちゃんと理に適っている。
環境によって、楽器や音楽が発展していったのだと仮定するとさらに興味深く、料理もそうだが
その音楽が生まれた土地で、
その楽器本来の音色と音楽をを聴いてみたいと思う。



いわゆる職人さんを取り上げる番組なんかはよくあるけれど、普通の人達にだってプロとして素晴らしいところは実はいっぱいある。
地球屋の近くのスーパーの男性店員Oさん。
レジの時は、いつもマスクで下向いてモゴモゴ言ってる。
最初はどうも苦手だった。
だけど、タイムセールの時、マスクを外してマイクを握ると一変して、ハキハキと流暢に特売品の紹介をする。
原稿無し。
ちゃんと商品名、元の値段、値引き値段を暗記していて
3
分くらい喋っている。
大したもんである。
スピーチが終わると、またマスクをして
下を向いてモゴモゴ言いながらレジを打つ。
どんなに混雑している時も、Oさんは買い物をレジ袋に入れてくれる。
そのパッキングがすごく丁寧で、よく観察していると商品の形状や重さなどごとに分別して別のレジ籠に一旦置いてから、下の物が潰れないように、持った時に持ちやすいように袋に入れて手渡してくれる。
多分、よくそこを利用されるお客様も、
O
さんのパッキング術を知っているのだろう。
他が空いていても、Oさんのレジに並んでいるように思う。
そこのお店は、レジが出入り口付近にあり、
レジ前にも商品が並んでいるので狭い。
なので、混雑時はOさんが一番手前でレジ打ちをして
一番たくさんお客様をさばき、出入り口付近には
新人さんが配置されている事が多い。
限られたスペースを最大限有効活用する為の
よく考えられたスタッフ配置だと思う。
手の空いている他のレジ係の人は、
横目でOさんの仕事を見て学習しているのだろう。
半年前くらいに入ったTくんも、最初はぎこちなく手間がかかって待たされるのでイライラする事が多かったが、
最近は随分スムーズになり、声もちゃんと出るようになってきた。
Oさんのプライベートがどんな人なのか、知る由もないし
そこまで知りたいとも思わないが、
レジ打ちのプロとしての矜持を持って
毎日黙々と、もごもご言いながら働く姿は素晴らしいなと思うし、学ぶべき事も多い。
ありがとうございます。

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